1.本質をツカム
見る ⇒ 観る
まず、はじめに、出願する特許の本質をつかんでください。
特許の本質をつかむには、出願したい特許を徹底的に『観る』ことです。
『見て』いては、特許の本質が見えてきません。
カエルの目は、近づいてくる餌しか見えない便利な目だそうですが、人間の目は、目に飛込んでくるものが全て見える目ですから見たくないものまで見えてきます。
すなわち、情報過多の目です。
しかし、残念ながら見えたものが全て記憶に残るわけではありませんから、
人間は見たいものに、焦点を当てなければ、数分以内にほとんど忘れてしまいます。
そして、自分で当てた焦点でないと、興味がわかず観えてきません。
さらに、どんなに薄い紙1枚であっても、同時にその紙の表裏を見ることができないわけですから表裏のいずれかをジックリ『観た』のち、残りの方をこれまたジックリ『観』なければ、記憶に残らないのです。
あれも、これもと一度に観ようとしても、観えるものではないということです。
と言うことで、『見る』から『観る』に切り替えなければ、モノ・コトの『本質は見えてこない』のです。
なれるまでは、1日、5分から10分、発明を徹底的に『観続ける』練習からはじめてください。
本質をつかむ
では、発明した試作品を単に観ておれば、それだけで本質をつめるかというと、そう簡単ではありません。
特許の本質をつかむには、この試作品は何のためにつくったのか? という『特許の目的を追求』しなければなりません。
この特許の発明品を販売して利益を上げる、と言うのは、発明者の目的に過ぎません。
『特許の目的』は、発明者ではなく、
特許品の利用者がどんなメリットを得られるか、を考えることが必要です。
この特許の普及によって『世の中にどのような役に立つか?』 を追求してください。
特許のポイント ⇒ 本質
ここで注意が必要な点は、発明のポイントと、特許の本質は、違うと言うことです。
観てつかんだと思った本質が、本質の一歩手前のポイントに過ぎない場合が良くあります。
発明のポイントをつかんだ状態では、それを説明する実施例の複数化に発展せず、『特許の落し穴』が残り、模倣を防ぎきれません。
発明のポイントをつかんだら、もう一歩踏み込み、特許の本質まで発展させてください。
それには、目的が同じでもつかんだ発明のポイントを達成できる『ほかの技術の組合せ方がないか?』を考えることです。
