●◎● 非まじめ・メールマガジン ◎●◎
『 模倣防止は、発明の本質の把握から 』 その1
2008.7.8. 74号 非まじめ発創塾 坂井 徳栄
◎●◎ http://www.himajime11.com ●◎●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【特許の模倣を防げない落し穴】の非まじめ塾:坂井です。
今日も『非まじめ・メルマガ』をお読みいただき有り難うございます。
■ 本日の【非まじめメルマガ】
◆【非まじめ人コーナー】
◆【読者様の声】
◆【非まじめ発創】
◆【あとがき】
早速、【非まじめメルマガ】を始めましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆【非まじめ人コーナー】
私のホームページと、非まじめメルマガについて
あなた様の『思い』、『考え』、『要望』を
教えていただけませんか?
非まじめな私、悩みが深まるばかりです。
『四十にして迷わず』と言うコトワザがありますが、古希を迎えた私、
悩みが益々深まるばかりです!
3月5日の非まじめ・メルマガ57号で『舵を切りました』と宣言し、
皆様に再出発を誓ったのですが、この再出発した方向が、
これで良いのだろうか?
皆様にお役に立てる方向に舵が切れたのだろうか?
こうした悩みが、ますます深まるばかりです。
私のご提供しているホームページと、非まじめメルマガに書いている
ことが、あなた様のお役に本当に役立っているのでしょうか?
ご批判でも、ご希望やご要望でも何でも結構です。
ホームページや、非まじめメルマガは、止めろ! とか、
ローテクだけでなく、ハイテク、バイオなど制限せずに支援しろ!
あるいは、特許出願の代行をしろ!
などと言われても、困るのですが、特許に関連する
あなた様の『悩みごと』、『ご希望』、『ご要望』などを
教えていただけませんか。
どうぞ よろしく お願い いたします !
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆【読者様の声】
またまた、沖縄のホームページ・ブログ制作のプロ姫野社長さんから
つぎのようなメールをいただきました。
> 以下、姫野さんのメールの一部 <
> 坂井さんのメルマガは、特許についての盲点を鋭くつっこんで
> おり、難しいことを簡単に表現されているので、いつも愉しく、
> じっくり読んでいます。
嬉しいですね『じっくり読んでいます』の一言。
『特許についての盲点を鋭くつっこんでおり』、このことは、弁理士も
大企業の特許部員も、皆承知していることです。
これを知らない弁理士は、一人もいないはずです。
知っていても、やらないのです。
ナゼやらないかと言いますと、
1.弁理士は、出願人から説明されたことを書くのが業務であり、
説明されないことまで書くと、出願人に誤解される可能性が
高くなります。
2.また、説明されないことまで書くと、時間がかかり、経費がかかり
すぎ、出願経費を請求し辛くなる上に、出願人に嫌われる危険が
高くなるからでもあります。
3.そして、説明されないことまで書くには、商品開発の勉強もしな
ければならず、現在の弁理士業務に差障りが出る危険が
あります。
と、ご返事させていただきました。
外にも理由がいろいろありますが、ホームページに載せた
『現役特許事務所職員の告白メール』
が、現実の姿です。
今、ご相談をいただいている]さんから提供された弁理士の書いた
明細書、実に良く書かれています。
発明の本質もシッカリ書かれています。
しかし残念なことに、実施例が一つしか書いてありませんので、
せっかくつかんだ『発明の本質に限定条件』が加えられていました。
この『限定条件』を取り払うには、どうすべきか、
私自身、大いに悩まされています。
やはり、犬飼弁理士の言われるように
自分の特許は、自分で守るしかないんですよね。
]さん、お名前も伏せ、中身も触れませんでしたからご容赦願います。
その代わりと言ったら語弊がありますが、
ご相談の件は、シッカリご支援しますから〜〜〜!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆【非まじめ発創】
前回のメルマガで『モノマネと、浜の真砂はつきマジ!』をお伝えしま
したが、モノマネを防ぐには、弁理士に出願を頼む前の準備が大切で
あり、そしてこの『出願の事前準備』の第一歩は、『出願する発明の
本質をつかむ』ことだと言う結論でした。
今回のメルマガは、『発明の本質のつかみ方』について、メルマガ
47号、48号でお伝えした『ハート型バケツ』を題材にご説明しましょう。
2007.10.30. 47 『【ハート型バケツ】は、権利になるか?』
その1
2007.11.06. 48 『【ハート型バケツ】は、権利になるか?』
その2
さて、どこまでご説明できることやら、ともかく書いて見ます。
この出願は、昭和60年の実用新案の出願で、当時の実用新案には、
特許に劣らない審査基準がありました。
しかし、この『ハート型バケツ』は、実開昭62‐037248号ですが、
審査請求せずに放置されました。
できましたら特許電子図書館で検索して、図を見ながらお読みください。
⇒ http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl )
これは『ハート型バケツ』と言うことですから、『ハート型』とは、どんな
形でしょうか?
あなたの頭の中には、瞬時にイメージが浮かんだことでしょうが、
できたらこのイメージを図ではなく、言葉で表現してみませんか?
何のこれしき、なんて思っているでしょうが、意外と言葉で表現する
ことって難しいですよ!
逆に、難しいからこそ『良く観ます』から、頭にこびりつきます。
当然、『見た』だけでは、言葉で表現できませんから良いんです!
能書きはいいから私も書いて見ましょう。
ハート型とは、
1.図に書いたときの平面の一方の側に凹部がある
2.図に書いたときの平面の他方の側に先端が尖った凸部がある
3.この図の外周の凹凸部の間は、凹部側が大きく、凹部側が
わずかに膨らんだ連続する円弧状となっている
さて、これで『ハート型』とはどんな形かが、おぼろげながらわかった
わけですが、この出願はと言うと、私は次のように表現したいですね。
上から見ると
1.平面の一方の側に凹部があり
2.平面の他方の側に先端が尖った凸部があり
3.この凹凸部間の外周は、凹部側が大きく、凹部側がわずかに
膨らんだ連続する円弧状となっており
4.人が手に持ってぶら下げたとき、前記凹部にモモがはまる容器
これでほぼ表現できたと思いますが、人それぞれで表現が違います。
あなたのイメージとそれほど大きく違わないでしょうね。
さぁ、これで『ハート型』は、どんな形かが分りました。
次に、出願された請求項を見ていきましょう。
【請求項1】
バケツ本体の少なくとも上方開口部の形状を、上から見てピーチ形
乃至ハート形とし開口部一側縁に屈曲角部を形成したことを特徴
とするバケツ。
となっています。
図面は、斜視図が図1に、平面図が図2にあります。
さすが、プロの書いた請求項、表現が端的ですね。
この請求項で大切なことは、
1.上から見てピーチ形乃至ハート形
2.開口部一側縁に屈曲角部(尖った角)
3.バケツ
この3点が重要だと言うことです。
プロの書いたものにケチをつけるようで恐縮ですが、私の習い覚えた
書き方では、(ピーチ形乃至ハート形)と言う表現は、好ましくないと
教えられました。
例えば、『月型』と言っても、満月もあれば、三日月もあり、新月も
あって型が一定ではありませんし、十三夜や、十六夜の月は満月では
ありません。
もう一点、私が『容器』と表現したのですが、弁理士は単に『バケツ』
としました。
これは、何を意味するでしょうか?
大辞泉を引いてみましょう。
バケツ ⇒ 桶形の容器・・・形が桶形に限定していますね。
容器 ⇒ 物を入れる器・・・形に限定がありません。
このように限定があるか、ないかで、実施例の広がり、
発想の広がりが大きく違ってきますからご注意してくださいね。
ホームページの『特許事務所員の告白メール』にもある通り弁理士
には、実施例を増やしてでも権利を強化しようと言う思いやりが
ほとんどありませんから出願人が『バケツ』と言えば明細書も『バケツ』
になるし、『ハート型』と言えば『ハート型』で終わりです。
ちなみに、『ハート型』でみましたら
ハート形 ⇒ 心臓をかたどったハート(図形)の形
とありましたが、インターネットで心臓の映像を見た限りでは図に
示されたような『ハート型』には見えませんでした。
それはともかく、私の案をもう一度良く観ていきましょう。
上から見ると
1.平面の一方の側に凹部があり
2.平面の他方の側に先端が尖った凸部があり
3.この凹凸部間の外周は、凹部側が大きく、凹部側がわずかに
膨らんだ連続する円弧状となっており
4.人が手に持ってぶら下げたとき、前記凹部にモモがはまる容器
まず、ナゼ1の『凹部』があるのか? ですね。
この『凹部』は、水を入れた円形の容器(バケツ)の取っ手を持って
ぶら下げて運ぶとき、回動する取っ手の両付根を結ぶ線と直交する
いずれかの外周に窪みすなわち凹部があると、この凹部にモモが
はまって運びやすいことに発明者が気づいたのですね。
と言うことは、この『凹部』は、水を入れた円形の容器(バケツ)の
取っ手を持ってぶら下げて運ぶとき、モモがはまれば良い、と言う
ことでしょうね。
とすると、『他方の側に先端が尖った凸部』である必要があるのか?
と言う疑問が生じてきましたよ!
この点は、後ほどもう一度検討することにして先に進みましょう。
次は、2の『先端が尖った凸部』の目的です。
この『先端が尖った凸部』の目的は、容器(バケツ)の水を他の
容器に注ぎやすくするためですね。
それには、先端が尖っていたほうが、注ぎやすいわけです。
とすると、バケツの平面構造が、『ハート型』と言うのは大変スマートな
女性に喜ばれそうな形状なわけですが、私の目にはこれがこだわりの
原因となり、発想を狭めてしまったように思われます。
これの点は、むしろ意匠にしたほうが良かったように思われます。
実用新案としては、これらの限定を取り払った内容にしたいものです。
次は3ですが、この凹凸部間の外周の形状は、私にとってさほど
重要ではないと思われます。
凹部側が大きいとか、凹部側が僅かに膨らんだ連続する円弧状で
あろうと、単なる円形であろうとどうでも良いことのようです。
むしろ4の『人が手に持ってぶら下げたとき、前記凹部にモモが
はまる』ことの方が、重要です。
従来の円形の容器(バケツ)では、『外周にモモが当り』大変運び
つらかったのですが、この『ハート型容器(バケツ)』は、『凹部にモモが
はまる』からこそ、考案の効果が発揮できるのです。
と言うことで、この考案のポイントすなわち一番重要な点なわけですね。
いろいろ書いているうちに、予定の紙数が尽きてしまいました。
続きは、次回と言うことにします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◆【あとがき】
越後の三条は、梅雨明け宣言がないまま真夏に突入しそうです。
暑さに耐えかねて、日曜日には、クーラーをスイッチオン。
クーラーをスイッチオンとはいっても、設定温度は、なんと30度。
これでもクーラー嫌いの私にとっては、楽なんですよね。
最高の省エネ協力体制。国から表彰状がこないかな?
あっ早々、今日からセミが鳴き始めました。
いよいよ、夏本番で〜す。
今日も、最後までお読みいただきまして 本当に有り難うございました。
いかがでしたか、お役に立てたでしょうか?
読みやすかったでしょうか? 親しみやすかったでしょうか?
読みやすい、親しみやすい非まじめメルマガを目指して頑張ります。
あなたのご感想や、ご意見をメールで教えてください。
叱責のメールも大歓迎です。
もちろん、ご指摘、ご提案、ご要望、なんでも結構です。
あなたの特許関連のお悩みで、私にできることなら何でも結構です。
メルマガの読者さんにも役立つものは、ご承諾いただいたもの
以外は、今回の]さんのメールのように、お名前を特定できないように
して取り上げさせていただきます。
⇒ himajime★apost.plala.or.jp
★マークを半角の@マークにしてください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
読者登録のお申込みは、ホームページの
トップ右側からお願いします。
ホームページのアドレスは、 ⇒⇒⇒ http://www.himajime11.com
グーグルと、ヤフーで『特許 模倣』で検索すると、私のホームページ
『 特許の侵害や模倣を防げない落し穴をご存知ですか? 』
が、トップに表示されます。
『特許 落し穴』では、1位と、2位です。
まぐまぐ・メルマガの読者登録は、こちらからどうぞ
⇒ http://www.mag2.com/m/0000209589.html
発行責任者:坂井 徳栄
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
発行元:原点発創研究所: 非まじめ発創塾
http://www.himajime11.com
発行責任者:坂井 徳栄 himajime★apost.plala.or.jp
★マークを半角の@マークにしてください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<免責事項>
※ ご紹介内容は、発行者の考え方です。
購読者個人の責任においてご利用ください。
記載内容を利用して生じた結果について、
何らかの損害が発生しても、発行者は責任を負えません。
※ 友人、知人への転送は、大歓迎ですが、
文章を変更しないでこのまま転送してください。
一部あるいは全部の無断転載は、固くお断りします。
Copyright 2008
▲ トップページ 模倣防止3つのツボの詳細は こちらから
▲このページのトップ 非まじめメルマガは コチラ
