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『 実施例、多いほど良いか? 』 No2
2008.6.24. 71号 非まじめ発創塾 坂井 徳栄
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非まじめ塾の坂井です。
今日も『非まじめ・メルマガ』をお読みいただき有り難うございます。
6月最後の【非まじめ・メルマガ】、次回は7月です。
ああ〜、今年も半年終わっちまったねぇ〜!
前回の【非まじめ発創】は、気の遠くなるほど長い明細書の出願を
ご紹介しましたが、今回はその続きです。
今回は、本題の『 実施例、多いほど良いか? 』について検討します。
■ 本日の【非まじめメルマガ】
◆【非魔人=超凡人コーナー】
◆【読者様の声】
◆【非まじめ発創】
◆【あとがき】
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◆【非魔人=超凡人コーナー】
我ながら、PC音痴度にホトホト手を焼いています!
ホームページができたので、今度はSEO対策を、と思い取組んで
いるのですが、何度同じコトをやってもできません。
あきばれネットのサポーターさんに助けられ『特許の落し穴』の
ページは、何とかうまく行ったのですが・・・!
よ〜し、今度は自分一人で・・・、と取組んでは見たものの、5回
やっても、10回やっても、余計なものばかりでき、目的が果たせま
せん・・・泣きが入っています!
このまま放り投げたくないので、
もう一度、サポーターさんに SOS です!
早く、私のようなパソコン音痴でも、ヒョイヒョイとできるパソコンを
どなたか発明してください!
キット、売れますよ!
アッ! これって、売れる商品開発のイロハですよね!
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◆【読者様の声】
レポート『特許の落し穴と特許の本質 7つのツボ』をお読みになった
青森の吉野さんからいただいたアンケートのお答えにこんなことが
書いてありました。
質問
私どものホームページのどの記事に興味をもたれましたか?
吉野さんのお答え
特許をとる事よりも、特許やぶりの点に興味がわきました。
吉野さんは鋭い・・・! 参りましたね!
レポートの行間を見事読みきられました!
実は、友人の大島さんからは、
特許破りを支援するホームページ
と、からかわれているんです!
読者の皆さんには、悪用して欲しくないです。
ホントに、お願いしますよ!
キャノンの『インクカートリッジ』なんか、最高裁まで争ったのに、
模倣者は、ちっともコリテいないようで、やり方を変えてまだ売り続けて
いるようですしね。
石川五右衛門が言ったように『浜の真砂〜〜〜尽きまじ』同様、
模倣者も尽きないモノのようです。
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◆【非まじめ発創】
さて、いよいよ本題の『 実施例、多いほど良いか? 』です。
前回の非まじめ・メルマガに
【公開番号】特開2002−161942
【発明の名称】免震装置、滑り支承また免震構造
が、弁理士が書いた明細書だと仮定して出願経費を計算すると
533万8千円になると書きました。
もし、アンジオテック インターナショナル アーゲー社の
【特許番号】特表2007−516740
【発明の名称】医療移植片(implants)および瘢痕化抑制剤
だと、審査請求料だけで7千6万8千円。
日本出願の費用と、翻訳代を加えたら1億円じゃ〜すまない、だろう
と書きました。
特殊な例ですが、僅か2例を見ただけで、
実施例が多すぎると、膨大な出願費用がかかる
コトだけは、間違いありません。
しかし、私は、実施例が1つでは【特許の落し穴】に落ちやすいと
考えています。
実施例が、1つではダメだ!
実施例が、多すぎると経費がかかる!
では、どうしたら良いのだ?
実施例は○○個書け! と言う答えは、ありません。
このままでは、『実施例が、1つではダメだ!』と言う資格がありません。
しかし、私には、1つの答えがあります。
この答えを実行するには、かなり大変な作業ですが、悪質な模倣者を
なくすためには、出願人もそれなりの努力が必要です。
以下、私の答えを書きましょう。
パレートの法則をご存知だと思いますが、この法則に出てくるABC
分析を利用することです。
ABC分析は、パレート図をもとに、
総在庫金額の80%までをA、90%までをB、残りをCとして
分類し、整理したもの〜〜〜。
下記URLより引用
⇒ http://www3.u-toyama.ac.jp/frukawa/Exercise/ParetoGraph.htm
このABC分析をそのまま使ったのでは、余り経費削減に繋がりま
せんから、次のように応用してください。
第一段階
先ず始めに、出願する発明の本質をつかむことです。
それをやるには、『非まじめ発創』の基本による
1.『見る』 ⇒ 『観る』 への転換
2.目的の追求・展開
これを徹底的に行ってください。
こうやって、発明の本質をつかんだら次は、『非まじめ発創』の
3番目の基本による
3.追求・展開した目的を技術的に組み替える
この3番目をやるには、数人でブレーンストーミングが良いですし、
紙上ブレーンストーミングと言って、一人で紙に書きながら進める
こともできます。
さらに、パワーポイントやマインドマップを使うのも良いですね。
これは、アイデア発想の『拡散思考』段階ですから徹底的にアイデア
出しをしてください。
次の『収束思考』段階が大変ですが、50でも100でも多いほど良い
でしょう。
さぁ〜! ここまで実施例を増やすことができました。
じゃぁ〜! 後は弁理士に依頼〜〜〜、と即断しないでくださいね。
このまま出願したのでは、前回お伝えした長〜い長〜〜い出願と同じです。
とんでもない高額な請求書が回ってくることになります。
第2段階に入ります。
ここでもう一度第1段階で書いた
1.『見る』 ⇒ 『観る』 への転換
に戻って出てきたアイデアをもう一度『見直し』て、
これらのアイデアの『本質』をシッカリとつかんでください。
アイデアの『本質』をつかめるかどうかが、重要なポイントです。
アイデアの『本質』をつかめたら、次は、『収束思考』に入ります。
先ほど出てきたアイデアの『本質』に近い順、重要な順に並べて
ください。
一度に並べ切れなかったら、先に似たものをグループ分けすると
良いでしょう。
多数のアイデアがある場合、『本質』に近い順、重要な順にならべたら
1. マネられたら自社のライバル商品になりかねないもの
2. マネられたら自社のライバル商品とまでは行かないが、
営業上影響を受けかねないもの
3. マネられても営業的に影響を受けないもの
この選別は、慎重にやってくださいね。
選別を間違えると、後々に禍根を残すことになりますよ!
ここまでできたらしめたもの、後は、出願経費との相談です。
すなわち第3段階、弁理士への出願依頼です。
1.の『マネられたら自社のライバル商品になりかねないもの』
これは、『マネられたら絶対に困るもの』ですから必ず弁理士に
伝え、明細書に盛り込むことです。
これを怠るとホームページや無料レポートに書いたような
『特許の落し穴』
に落ち、時には大企業や模倣者の合法的模倣(私の造語)に出会い、
お父さんどころか、倒産のウキ目にあいかねません。
2.の『マネられたら自社のライバル商品とまでは行かないが、
営業上影響を受けかねないもの』
これは、『マネられても止むを得ないもの』ですから出願経費との
兼ね合いです。
出願予算の許す範囲で明細書に書いてください。
3.の『マネられても営業的に影響を受けないもの』
これは『マネられても良いもの』ですから経費を掛けてまで明細書に
書かなくても良いでしょう。
開発者、発明者としては、心情的に書いておきたいでしょうが、経済
合理性から見ても、出さなくても良いでしょう。
なお、ここで明細書に書かなかったアイデアの中に、将来会社を
担って立つアイデアの種が眠っている可能性があることも付け加えて
おきます。
【 結論 】
弁理士に頼む前に【拡散思考】と【収束思考】でアイデアを絞り込め!
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◆【あとがき】
19日、新潟地方気象台が、ようやく県内が梅雨入りしたと発表しました。
同気象台は、平年と比べ、降雨量が少なめになると予報。
ところで、21日(土)の日本経済新聞のトップに次の見出しが大きく
報道されていました。
“ガラス生産 燃料費半減” “旭硝子 製法を抜本転換”
従来の製法は、シーメンス式と言って1800年代半ばに開発された
技術だそうで、燃料使用量が従来の半分以下とのこと。
三井化学は、大気中の二酸化炭素から合成樹脂をつくるもので、
現在の製法は、1900年ごろのものだそうです。
さらに、新日鉄などの製鋼5社は、1700年代初めに開発された
石炭還元製鉄を水素に切り替えるそうです。
いづれも100年から200年続いた製法の切り替えです。
あなたの周りの数十年続いている技術の改良を考えてみませんか?
意外な大発明になるかもしれませんよ!
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今日も、最後までお読みいただきまして 本当に有り難うございました。
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『特許 落し穴』では、1位と、2位です。
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発行責任者:坂井 徳栄 himajime@apost.plala.or.jp
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