特許 進化論・・・ハエ叩き編(2)

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  特許 進化論 ・・・ 特許も技術も進化する
          ・・・ハエ叩き編(2)・・・
  2006.9.04. bP4   まじめ発創塾 坂井 徳栄
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さっそく、本題に入ります。

 前回の『非まじめメルマガ』は、
 ハエの死骸を手に触れずに処理できるはえ叩きとして
   はえ叩きと粘着シートを組合わせたはえ叩きと、
   はえ叩きとヘラやスコップを組合わせたはえ叩き
を検討しましたが、これならと言うアイデアを生むことができま
せんでした。

 エジソン流に言うと、『ダメな例の確認』と言うことでしょうか?





  負け惜しみはこれまでとして
  このようにハエ叩きで叩いたハエを手で触れずに集める方法を
 もう一度考えて見ましょう。

  50年前は、ハエの死骸を掃き集めて、ちり取りでとって
 捨てる、ことがありました。

  ヘラやスコップでさえ思わしくなかったんですから、ホーキや
 ちり取りでは、ハエ叩きとセット販売は無理ですよね。



  当時は、ホーキやちり取りはどこの家庭でも使われていました
 が、家庭用の『電気掃除機』は、まだ普及していませんでした。

  したがって、叩いたハエを『掃除機』で集めて捨てることは、
 できませんでした。


  でも、このメルマガは、
  審査請求の説明でも、時代劇の時代考証でもありません。

  『非まじめメルマガ』ですから『非まじめ思考』の出番です。
  あなたの『発想力向上』のために何でもします。

  50年前から突然30年前に時代が飛び『電気掃除機』の登場!


  『電気掃除機の本質』を『非まじめ』に『追求』してください。



  『電気掃除機』の『本質』は、何ですか・・・?
  人によって表現が違うかもしれませんが、
      『空気圧の差を利用して吸引する』ことですよね。

   一気に思考が飛びすぎてしまいました。
   ご免なさい。

   丁寧に書くと、話がまとまらなくて
   結論が、どこへ行くか分りませんのでお許しください。


  『空気圧の差を利用して吸引する』機能を何かで代替できま
 せんか・・・?
  考えてください。
  ・・・・・・・・・・・


  ・・・・・・・・・・・


  そう、『スポイト』があります。

  『スポイト』以外にもあるでしょうが、
  今回は、『スポイト』を検討しましょう。

  『スポイト』は、水だけを吸引するものではありません。
  液体でも、粉体でも吸引します。

  あなたは、ハエ叩きに『スポイト』をどうセットしますか?

  『スポイト』をどうやってセットするかで、
        特許権を取ることができるでしょう。



  ハエ叩きの柄を中空の筒状にし、柄の先端部に開口を設け、
 柄の握り部を中空の球とし、この中空の球に着脱可能な蓋を
 取付けた出願がありました。
  実新公開 昭和61―105485号  吸込口付蝿叩き器



  しかし、この出願は、実施例が一つでした。
  と言うことは、やり方をかえると権利侵害にならない可能性が
 ありますね。


  検討してみましょう。

  『中空の球の蓋』の代わりに『中空の球』を着脱できるように
 したら権利侵害にならない可能性がありますね。

  特許権は、構成要素の一部をなくすると権利侵害にならない
 ことが多いのです。

  と言うことで、『中空の球の蓋』は、『中空の球』と『蓋』で
 できていますから、そのうちの『蓋』をなくした『中空の球を
 着脱』すると言う要素を加えたわけです。

  『蓋』をなくすことで権利侵害をクリアーし、『中空の球を
 着脱』すると言う新規な要素で権利化を狙ったわけです。



  しかし、出願しても、『容易に考えられる=進歩性不足』
         だとして拒絶される可能性がありますが。


  これで出願したのでは、強い特許権が取れませんから
           もう一工夫、もう二工夫してみましょう。
  これが、特許権を強くする秘訣です。


  『パイプの一端に中空の球』を取付けた『小型スポイト』を
 ハエ叩きの柄に着脱可能に取付けたらどうでしょうか?

  柄に着脱可能に取付けると言っても、様々な取り付け方があり
 ますね。

  例えば、スポイトを輪ゴムや紐で取付ける、スポイトにフック
 を設けて取付ける、柄に2つの突起を設けてその突起の間に
 スポイトを挟む・・・・・無限に考えられますね。


  進歩性が物足りないのですが、これらのやり方は、先にあげた
     実新公開 昭和61―105485号
 に触れない可能性が強いのです。

  やりようによっては、特許権を取れる可能性だってありますよ。



 それジャ〜どうすればいいんだ、と言う声が聞こえますね。
 当然ですね!



 完全とは言えませんが、一つの例を書きましょう。

  実新公開 昭和61―105485号は、昭和59年出願で、
請求項は、下記のように1項しか書けませんでした。

 【実用新案請求の範囲】 蝿叩き器にラッパ状の吸入口を形成し
 スポイト把手を中空柄にて連結した蝿叩器の構造。


  幸い、法改正により【請求項】を5つでも、10でも書ける
 ようになりましたので、これを利用して有利な請求項に
 しましょう。

  当然、詳細な説明には、上記出願の実施例の他に、『柄に着脱
 できるスポイト』の実施例を数点書き込みます。・・これが重要

  具体的な形は、ここでは省略しましたので、ご自分で検討して
 ください。

 【請求項1】 一端に柄を有するハエ叩き本体と、
  この柄を中空とし、この柄をスポイトの本体としたことを特徴
 とするハエ叩き。

 【請求項2】 一端に柄を有するハエ叩き本体と、
  この柄に着脱可能なスポイトと、
 を有することを特徴とするハエ叩き。



  【請求項1】は、表現こそ違いますが、前記出願の【実用新案
 請求の範囲】と同じことを言っており、柄そのものがスポイトに
 なっています。

  一方、【請求項2】は、『柄に着脱できるスポイト』を持つ
 ハエ叩きは、どんな形のハエ叩きであっても権利範囲だよ、と
 主張しているのです。

  但し、『ハエ叩き本体に着脱できるスポイト』は、ハエを叩く
 衝撃でスポイトが破損して使えなくなりましたので外しました。



  如何ですか。
  あなたが特許出願するときも
 出願前にここで検討したくらいの実施例を検討した上で弁理士に
 説明すれば、モット強い権利が取れたことでしょう。



 スポイトの検討は、これまでにして、次の検討に入りましょう。





1. 4〜50年前は、叩いたハエを頻繁に指でつまんでいたん
 ですから、大変不衛生なわけですね。

  指の代わりに『何かを使ってつまめ』ば、不衛生ではなくなり
 ます。

  代わりに何がありますか・・・?

  はし、ハサミ(切れる必要がありません)、クリップ、
 ピンセット、ペンチ・・・

  ハエの死骸を挟める物に焦点を絞ってみました。





  今日は、ここまでです。
  はし、ハサミ、クリップ、ピンセット、ペンチ・・・は、
     次回にします。



 次回は、権利の強化策と模倣防止策について
     大変重要なことを書きますから
     どうか、楽しにしてお待ちください。






 この『非まじめメルマガ』は、
 マネられないための、例え、マネられても製造を中止させられる
強い特許権を取るためには、『事前準備』が如何に重要かをご理解
頂くために書いております。



 大変重要なことが書かれております。

 できることなら何回も読み返してご理解ください。



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■■■ ポイント ■■■

● 『観て』一つのアイデアが生まれても、
       それだけで納得してはいけません。
● 生まれたアイデアをベースに他のアイデアを追求して下さい。

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